50の海戦を生き抜き、一度も撃沈されなかった。
奇跡の駆逐艦は、最後まで目撃者であり続けた。
着る、戦術。
VESSEL RECORD
雪風は、大日本帝国海軍が誇った「奇跡の駆逐艦」である。陽炎型駆逐艦の19番艦として1940年に就役した雪風は、太平洋戦争を通じて約50回の主要海戦に参加しながら、ついに一度も撃沈されることなく終戦を迎えた。ミッドウェー、ソロモン、マリアナ、レイテ、そして大和の最後の出撃——日本海軍の全戦歴がこの艦の航跡に重なる。
雪風の不思議な点は、その幸運が常に周囲の艦の不幸と隣り合わせであったという事実だ。護衛任務中、雪風は近傍の艦が次々と沈んでいくのを目撃し続けた。1945年4月7日、坊ノ岬沖海戦では戦艦大和・軽巡矢矧の沈没を間近に見ながら、自身は傷一つ負うことなく生還した。乗組員たちはこの運命を「幸運」と呼ぶべきか「苦悩」と呼ぶべきか、複雑な感情を抱いていたという。
終戦後、雪風は中華民国海軍に賠償艦として引き渡され「丹陽」と改名、台湾海軍の主力艦として1970年まで現役を続けた。1940年から1970年——30年にわたって二つの国旗を掲げながら現役だった駆逐艦は、世界史においても極めて稀な存在だ。
50の海戦を生き抜き、仲間の沈没を見届け続けた。雪風の幸運とは、最後まで目撃者であり続けるという、もっとも孤独な幸運だった。
— NECOKOUCAN — VESSEL RECORD参加主要海戦数
被撃沈数
日本・台湾合計現役期間
DESIGN INTENT
雪風のデザインが表現するのは「不沈の速さ」だ。陽炎型の細く鋭い艦形——波を切る艦首の鋭角と、35ノットで疾走するときに生まれる引き波の白線を、グラフィックの動線として使っている。軽くて速くて硬い。雪風の本質はそこにある。
奇跡の生還を重ねた雪風には、圧倒的な「生の意志」がある。このTシャツを着る者も、その意志を分かち持つ。着る、戦術。——雪風を纏うことは、どんな状況でも生き残るという戦術的な覚悟の表明だ。
COORDINATE
雪風は、どんな海でも生き残った艦だ。嵐の太平洋、砲火が飛び交うレイテ湾、そして大和が沈んだ坊ノ岬——すべての海を渡り切った。この服を着るとき、同じ問いが生まれる——あなたは、どんな状況でも帰還できるか。3色を提案する。
PHOTO 01
- 35ノットで疾走するとき艦首が切る白波——その色
- 黒プリントが最大限に際立ち、艦形の細部まで鮮明に見える
- 「不沈」という言葉にもっとも似合う、潔白の一枚
→ 雪風が生き残るたびに、引き波だけが残った。白は生還の痕跡だ。この色を選ぶとき、あなたは何度でも帰ってくる者になる。
PHOTO 02
- 夜間戦闘を繰り返した雪風——闇の太平洋そのものの色
- 白プリントとの組み合わせで、艦形が波間に浮かぶように見える
- 帝国海軍の制服色。雪風を纏う最も「正統」な選択
→ 夜の海には味方と敵の区別がない。それでも雪風は帰還した。ネイビーを纏う者は、暗闇の中でも進路を失わない。
PHOTO 03
- 艦砲射撃後の砲煙——戦闘を経た鋼鉄の色
- ネイビーとブラックの中間。最も「都市で使える」戦術色
- ゴールドプリントとの対比が効き、雪風のデザインに格調が出る
→ 砲煙が晴れた後、雪風はそこにいた。チャコールはその瞬間の残滓だ。戦いを知る者だけが纏える、静かな強さの色。